KanaOhtsuki * One day One picture

■大槻香奈の日記■

20120506

iruka


休憩するイルカ。ショーおつかれさまです。可愛かったよ。


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今日はスーパームーンの日だった。
Twitterで知ったので自分も見てみたのだが、確かに月はいつもより輝いていて少し大きかったように思う。
何となくだけど、自分はこの現象にそこまで感動出来なかった。

失われてしまった感受性について、時々思う。

皆同じ月を見ているとか、私達は同じ空の下にいるとか、そういった感覚はいつしか
自分にとってリアリティの無いものになってしまったなと思う。
言葉としては理解出来るのだけど、体感としてよく分からないといった感じだ。

今だったら「月が綺麗だよ」と人にメールをしたり、Twitterに書き込むことができる。
自分の感受性が反応する前に、情報として目にする事になる。

人と繋がっている感覚が、月でも空でもなく、インターネットにあることが
自分にとってのリアルなように思う。
それが良いか悪いかという話ではなく、今の自分が素直にそう感じている。

感受性が失われることは、人の寂しさを生む事に繋がる。
そこに言葉が無くとも確かな何かを感じられる心こそが、その人自身を支えているものなのかもしれない。

最近写真を撮っていて無意識に思うことは、なるべく大事な瞬間はシャッターを切らずに、
カメラを構えずにその光景を肉眼で眺めていようということ。
そして、それについてなるべく人に語ろうとしないこと。
そうやって自分の感情を心にしまっておくことで(感情を情報化しない事で)、
自分自身を大事にしたいのだと思う。
もし誰かが同じ気持ちでいたとしたら、それがわかる瞬間があるとしたら、
その時はきっと心から嬉しく思うだろう。

書いていて、福永武彦の小説「草の花」で月を眺めるシーンが出てきた事を思い出した。
何となくもう一度読んでみようと思う。



草の花 (新潮文庫)

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作家 : 大槻 香奈

Author:作家 : 大槻 香奈
美術作家/イラストレーター
お問い合わせは以下の大槻香奈Webサイトよりお願い致します。

http://ohtsuki.rillfu.com

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