KanaOhtsuki * One day One picture

■大槻香奈の日記■

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蛹ののち+

蛹ののち+


何故青虫はわざわざ自ら蛹になってまでして成虫になろうとするのだろう。

蛹っていうのは蝶を生む為の卵の状態なわけで。
本来は蝶が蛹の状態で産んであげないといけない訳なんだけど、蝶には蛹を産む体力が無いから、
卵から孵った青虫自身に栄養を取らせて、自らもう一度卵の状態(蛹)になってもらうっていう、
なんだか面倒な過程を通してでしか蝶は生まれなくて。

この間、進化の過程で青虫が青虫のまま子孫を残すようになっていく事もあるのかなあって事を人と話していた。
蝶の姿を知らずに青虫のままでいる事、蛹になる事を知らないで生きる事…
そんな事を考えているうちに、なんだか今の時代と重ね合わせて見てしまった。
今の日本は、蛹にすらなれていないのかもしれないなあと。

青虫のまま生きていくのもきっと可能な筈で、そのほうがとにかく面倒じゃないし楽だし、
それはそれで楽しいんだろうけど。
蛹になること、もう一度卵の状態から世界を始めるなんて、考えただけで大変すぎる。
だけど、そうしなきゃいけない時に来てるんだな、と思う。

青虫は自らもう一度卵になる事を選択して蝶になる。私達もきっとそうでなくちゃいけない。
青虫のまま蝶について語るのは、非現実すぎて意味を持たない。
蛹になる事の覚悟こそが、今きっと必要なんだ。

蛹はその中で体をドロドロに溶かす。成虫になるまでのメカニズムは未だ解明されていないらしい。
蛹について本当に知るのは蛹になったそれ自身だけで、
それは少しの衝撃で死んでしまう、とても繊弱な存在なのだ。

私達が蛹になる事を選択した時は、皆その繊細さを抱える事になるだろう。
それでも耐えて、乗り越えたいと思う。
辛いかもしれないけれど、きっと後悔はしない。きっと大丈夫。
いまはただそれを信じている。


蛹ののち+ | KanaOhtsuki [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=25587730

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作家 : 大槻 香奈

Author:作家 : 大槻 香奈
美術作家/イラストレーター
お問い合わせは以下の大槻香奈Webサイトよりお願い致します。

http://ohtsuki.rillfu.com

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