KanaOhtsuki * One day One picture

■大槻香奈の日記■

「行商」ありがとうございました。

行商・青山スパイラル


おそくなりましたが、「行商」にお越しくださった皆様誠に有難う御座いました。
また、作品を沢山の方にお手に取っていただき、本当に、ほんとうに心より嬉しく思っております。
9作品、それぞれ違うお客様にお買い上げいただきました。
お客さまと震災に関するお話もたくさんしました。

会場でもお話しましたが、今回出展した作品は全て震災前から描き進めていたものです。
私は3月3日に書いた自分のブログ記事を思い出していました。
この曖昧な感覚が震災によってはっきりと輪郭を持ち、自分の心の中にあるような気がします。
そしてその日のブログに載せていた画像が、
今回の行商に出していた「ときとし」という作品の途中経過でした。
私はその時正直、自分の考えを開けっぴろげにしてここに書く事を自粛していたように思います。
まだ何も起こっていないのに大事を口にするのは、何となく不謹慎な気がしていて、
事実そうじゃないとしても気分的な問題で、だから口にせずに作品に描いていたのかもしれない。
いつでもそうだけど、作品に描かれたことが、自分の「ほんとう」であるように思います。


私は今回の震災以前に自分が、人が生きていくという事や人が作り出した街やネットワークに対して、
また街や人の強さや弱さについて感じていたモヤモヤを、
形にする事で人に見てもらいたいという思いが無意識にあったんだと思います。
それは震災への予言のようなものではありません。
私たちが生きていくうえで避けられない事態、いくら平和な時であっても突如起こりうるもの、
祈るばかりではどうしようもないことと常に隣り合わせでいること。
それらを見つめて、繊細なバランスで生かされているという事を忘れたくないという思いでした。

それ以上のことは、絵画で何か出来るわけではありませんが、
今回心からよかったと思えたのは、こんな状況の中ですが作品を前向きにお手にとっていただけたという事、
そして3日間という僅かな時間の中でそのお金が世の中にまわったという事、
そして僅かであっても作品がきちんとした形で人に伝わった事、自分も救われたという事。
確実に、今後もっと大きな作家になっていこうと思えた瞬間でした。
作品が心に届くこと以上に、実際的に人の力になれることもうんと増えていく事に気付かされました。


普段関西に居るとあまりにも普通の日常が過ぎて行くだけで、
逆に被災地への妙な想像力が働いてしまい、そわそわして落ち着かなかったりでしたが、
来てくださるお客様はみなさん元気で、すごくホッとしました。
逆に私が元気を頂いてしまいました。
ほんとうにいって良かった。。

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いろんな方にお手紙や差し入れもいただきました。こんな中、ほんとうにありがとうございます。
おばあちゃんちから撮ったよ、という、宮城県の栗原市の写真を同封してくださっている方も。
それに添えられたお手紙もほんとうによかった。
いま生きている人が強い気持ちを持っていること、嬉しいし、励まされました。
手作りキャンドルが砂糖菓子のような可愛さ…
ここにある感謝の気持ちが、それぞれのみなさんに伝わりますように。


私はまた新作をかかねばです。
何かが新しくなるわけじゃなくて、いつもの自分の活動の延長です。
自分の創ってきたそれまでの作品が、あらゆる事象について抱えてくれていた事を信じて、
(というのも変な日本語ですが)またたくさん描いていこうと思います。

5月には台湾のアートフェアにも参加させていただく予定です。
私は現地には行きませんが、楽しみです。興味のある方は見守っていただけるとうれしいです。

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作家 : 大槻 香奈

Author:作家 : 大槻 香奈
美術作家/イラストレーター
お問い合わせは以下の大槻香奈Webサイトよりお願い致します。

http://ohtsuki.rillfu.com

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