KanaOhtsuki * One day One picture

■大槻香奈の日記■

今年感動したこと

frail-mother-syuusaku.jpg


上の画像は【儚げの母】という作品の習作。

絵を描いていて本当に良かったと思える瞬間っていうのは、
今まで気がつかなかった事に気づけた時、だと思う。
絵を描く事によって自分や周りの事を深く考える機会が増えるから。

自分を知るという事はなかなか難しい事で、
もし絵を描いていなかったら、自分についてここまで深く
考えたりしなかったんじゃないかと思う。
(特に私はめんどくさがり屋だし…)

私は今年、とても素敵な出会いをしました。
それも一人じゃなくて何人も。
いや、というより、既に出会っていたんだけど、
その人達と出会えた事が「とても素敵な事だ」と気づけた年、だったように思う。


私は今年の9月下旬(だいぶ前の話になるけど)
世界的に有名なアーティストのMAYAMAXXさんのライブペインティングに足を運びました。

http://ameblo.jp/wingroad-blog/entry-10047633738.html

その時ちょうど、締め切り間近の仕事をクライアントの方に焦らされていた時期で、
とてもじゃないけど心身共に余裕のある時ではなかったのですが、
こんな機会滅多にないから行ってきなよ!という親友の言葉に押されて、
仕事をさぼって会場に向かいました。

実際いってみると、ライブペインティングというか、大半がMAYAMAXさんの面白いおしゃべり。
MAYAさんも私達お客さんも、同じ目線で地べたに座ってMAYAさんと会話を楽しむ感じで、
お客さんはほとんど女性。
みんなでお菓子を分け合ったり飲み物飲んだりして、なんか友達の家に遊びに来たような感じ。


ところが私、そんなふわふわした空気に包まれて、油断してました。
いつ絵を描いてくれるんだろうと思い始めた頃に、MAYAさんがクレヨンで絵を描きだした途端
一瞬で目が離せなくなり、気づいたら涙がこぼれ落ちそうになっていました。


そこでその時私は自然と、なんとなく9月上旬アメリカに旅立った時の事を思い出していました。
その時に一緒に行った、お友達の日本人アーティスト neri ちゃんと出会った時の事を思い出して、
彼女とは泊まる部屋も同じで、終始共に行動する事が多かったのですが。

彼女はいつでもどこでも、気がついたらボールペンで絵を描いていて。
彼女の絵に対する想いとか、絵に向かう姿勢や、言葉にする事が、
旅の最中いつも私の心に響いていて、どう言えばいいのか分からないけど
とにかく感動していた事を思い出していました。
なんかもうそれは、彼女の存在を知れた事で心の中が潤ったというか、それぐらいの衝撃で。
そしてそれが、MAYAさんの絵を描く姿勢を見た時の感動と繋がっていた事に気づきました。

それによって、私はその時確実に「自分の中には無い何か」に気づいていたのですが、
それが何なのか結局よく分からぬまま、その後すぐに仕事や制作活動で忙しくなったので
しばらく考えるのをやめていました。

しかし、最近Calmoopというユニットの作品を見た時の事、
また点と点が繋がりました。

新しい世界観を再構築する事をコンセプトに活動しているユニットで、
今年11月中旬に東京で、映像と音楽で見せるライブが行われました。

そこで、今まで心動かされてきた事と全てが繋がって、涙が止まりませんでした。


私が感動したそれらは、
人に見せる事以前に、その人の中にあるものを素直に表現出来る人たち、
誰かの為でもお金の為でもなく、純粋にものを創っている。
けれどそれらは単なる「趣味」でなく、何か使命感を持って、常に意識の高いところにいる。
何か別の職業について、片手間に制作活動をしている訳でもない。

そこにたぶん、私は「美しさ」を感じたんだと思う。
私にはキラキラして見ました。

そして心が痛むんです。
こんなにも感動しているのに自分の心とリンクしないんです。
自分にはない感覚というか。
彼、彼女らが持っているものを私は持っていないんだという事に気づきました。
私は今までの人生、ひたすら努力する事で色んなものを掴んできた気がするけど、
私が努力で掴み取れないものを彼らは持っている感じ。
それを才能というのかしら。わからないけど。

人間として素直な生き方というか、とても憧れます。
精神的にとても強くないと出来ない生き方ですね。
私にはとてもハードルが高いです。
だけど、彼らの様な生き方がしたいと思いました。


少し話が変わるかもしれないけど、
MAYAMAXXさんのイベントの後、ご本人様に少しだけ自分の絵を見て頂いたり
お話させて頂く事が出来たのですが、
その時にMAYAさんが私の絵を見て(私の顔を見て?)
「あなたは幸せになったほうがいいよ。」
と、ひとこと言われました。

その時私は「今とても幸せだと思っていますよ。」
と反射的に言ったのですが、(というか本当に幸せだと思ってたし)

今になって思うけど、MAYAさんはきっと、その時私の色んな事が見えていたのかもしれないと思う。

今なら、MAYAさんが言ってた「幸せ」の意味が何となくわかる。

絵で例えるのならば、
作品を発表して、誰かに認められて、誰かが絵を買ってくれる、そして有名になっていく、
という事以前に、作品を生み出した瞬間に「創って良かった!」と自分が感じたのなら、
それは本当に幸せな生き方な訳で。
そうして生み出された作品は、誰かに認められなくとも真実的に良い絵なんだと思う。

絵に限らず何だってそうで、真実味のあるものは純粋に美しい。
涙を流す時って、本当に純粋で美しいものを見た時なんだと思う。


自分が、なにか日本の社会や何かの組織の流れに合わせて行動するのでなく、
今自分が正しいと思うこと、今自分の為に何をすべきか考えて行動しないと
意味が無いなあと改めて思った。
それはアーティストとしてでなく、一人の人間として大事だと思う事で。

日本の社会の渦にのまれると、一気に自分を見失います。
戦うと負けそうだけど、何とか立ち向かっていかないとね…


最後になっちゃったけど、
今年出会えた、大切な事に気づかせてくれた人たちに、心から感謝します。
ここに書いた人以外にもいらっしゃるのですが。
なんかもうありきたりの事しか言えないですけど、
ほんとうにありがとうございます。

いつか私もキラキラになりたいね。
うむ、今日からまた新たな気持ちでがんばろう。



あーなんかもう、無性にアボカドが食いたいね。
防カビ剤を使用してないやつが食べたいね。

すみません。ちょっと感動しすぎて心がおかしくて文章長いです。

Top

HOME

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

作家 : 大槻 香奈

Author:作家 : 大槻 香奈
美術作家/イラストレーター
お問い合わせは以下の大槻香奈Webサイトよりお願い致します。

http://ohtsuki.rillfu.com

2243277_3246444182_bigger.jpg