KanaOhtsuki * One day One picture

■大槻香奈の日記■

miho

ohtsukikana-miho-01.jpg

ohtsukikana-miho-02.jpg

ohtsukikana-miho-03.jpg

【この地に生まれて】162.1*112.1cm 2008年 キャンバスにアクリル絵具 [ 販売中 ]


:::

この絵のモデルになってくれたmihoさん。
mihoさんと話していると、私は何か間違った事を喋っているんじゃないかという気分になってくる。
でもそれを感じる気持ちは、私にとってとても大切な事だった。
彼女はそのままの自分でいすぎていて、それによって私自身の少女時代の出来事を強く思い出す事になったし、
いろんな事を考えた。
いま私が話している事は、本当に私がそう思っている事なのか、
それとも誰かに言われたからそう思っているだけなのか、
彼女を前にすると、何かを言葉にする前に一瞬戸惑ってしまっていた。
正直に生きる事は苦しい事で、でもきっと美しい事であって、
だけど正直に生きなければならないという事でもありません。
それでも、正直に生きてると、本当に人を幸せにする瞬間があるんだという事を知りました。
彼女を通してそんな事がわかって、少し私も変われたような気がします。
ほんとうに、ありがとうの気持ちでいます。

この絵には、とある人の現在と、過去と、人の形を成す前の時間と、この先の未来の事と、
死んだその後の事を、そこにいるひとりの人間、という単なる形の中に込めたいと思いました。
人はそれぞれ、物質的にはひとりの体しか持ちませんが、その人の精神にある過去と未来の長さは、
生前と死後の世界を含めると膨大な時間が存在するような気がしていて、
その時間は、世界のすべてを感じる為のものなのかもしれない、と思う事があります。
…でもそれは意味がわかるようでわからない話だし、その上ちょっと押し付けがましいかな。。

そんな事を考えながら描きましたが、仕上がってみればなんだかそうでもない絵のような気もするし、
考えたことそのまんまの絵のような気もするしで、いま安易に答えを出すのはやめようと思いました。

この絵はこれからもっと色んな空気を吸って、もっと広い場所へ行くべきなのかもしれません。
今は私の家でずっと眠っていますが、いずれ私の手元を離れる日を楽しみにしています。


ohtsukikana-miho-04.jpg

miyabi

DM-image.jpg

【命の塵】97*130.3cm 2009年 キャンバスにアクリル・油絵具 [ 販売中 ]

:::

たとえばあの日のように
何も無かったふりをする事が出来ようか

待つという事で命の経過をずっと見守っていた

いつしかその行為を忘れて
何事も無かったかのようにただ毎日を過ごしていた

わたしが生きているとはそういう事でしかなく
それ以上でもそれ以下でもなかったのかもしれない

いつだって愛や美しさを確かめてはならなかった

すべてになるそのまえに
限られた時間の中でわたしの向かう場所など無いと
そんなことを正直に言えば
孤独だったでしょう

でもただ
いつも考えていることは
じぶんのそれ以外のすべてに関してです

そうしてやがて
また考えることをやめてしまう



私を風に流す

命の塵をめいっぱい広げて
世界のすべてに届くように

それが唯一の心の自由と知って
もう二度とは来ない今日を愛しく想う


:::


miyabi-01.jpg


この絵のモデルになってくれたmiyabiさん、いつも素敵な笑顔でいて、
私はそれがとても好きで、絵にしまっておきたくなった。
だけど何となく、キャンバスに向かうと、
笑顔の隙間にある表情を拾ってみたくなりました。

…でも、女の子はやっぱり笑顔がかわいいのだ。

絵では精一杯表現しきれないし、本物が一番すぎるんだなあと思う。
でもいつか笑顔の絵もちゃんと描けるようになるのかな…
私も変わっていけたらいいな。

新しい感覚に気付くきっかけをくれて、miyabiさんほんとうにありがとう。

miyuki

soremadeno-aruhi-web.jpg

【それまでの或る日】130.3*97cm 2010年 キャンバスにアクリル・油絵具 [ 販売中 ]

soremadenoaruhi-neutron.jpg


何も信じられるものが無い状況で、ただ待つという事は苦しい。
それでも一日は、寝て起きてご飯を食べて仕事をして、生活に追われて過ぎていく。
その中で心が安らぐ事があるとしたら、日々ありがとうの気持ちを持つ事だったように思う。
それは自分や他人の幸せを期待しての行いなのかといえば、たぶんそうじゃない。
それが自分にとっての日常になった時、色んな人に会いに行きたくなった、
自分を見つめたくなった、そして美しいという事を知った。
私にも絵にも力を頂いたmiyukiさん、遠くから何度も会いに来てくれてありがとう。
このありがとうが、またどこかへ繋がっていきますように。

akari

utsuroi-no-kyuujitsu-web.jpg


【移ろいの休日】
130.3*97cm 2010年 キャンバスにアクリル絵具


utsuroi-no-kyuujitsu-neutro.jpg


まだ誰も起きていない朝、広い台所のテーブルに茶碗を置いた。
どこまでも人のいない空間に音が響く。
柔らかい朝日が窓から差し込む。
光が茶碗の中に反射して表情を変える。
テーブルに林檎があった。
朝はたったそれだけでいいものです。
風景のようにそこにいることです。
日差しのように移ろいゆくものを、ただ形としてでなく愛すること。
この絵の力になってくれたakariさん、どうもありがとう。


ringo-to-tyawan.jpg

Top

HOME

03 | 2010/04 | 05
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

作家 : 大槻 香奈

Author:作家 : 大槻 香奈
美術作家/イラストレーター
お問い合わせは以下の大槻香奈Webサイトよりお願い致します。

http://ohtsuki.rillfu.com

2243277_3246444182_bigger.jpg