KanaOhtsuki * One day One picture

■大槻香奈の日記■

ただいま開催中の東京個展「わたしを忘れないで。」出展作品の一部を紹介

ただいまアートコンプレックスセンター地下ホールにて開催中の個展「わたしを忘れないで。」に出展している、作品の一部を紹介いたします。(随時更新していきます)
お気に入りの作品が御座いましたら、ギャラリーにメールを頂けましたらご購入可能です。
お気軽にぜひお問い合わせください。
→info★gallerycomplex.com(★を@に変えてご送信ください)

http://www.gallerycomplex.com/schedule/Hall15/ootsuki_kana.html

※一部のドローイングには作品ナンバーがついておりますので、お問い合わせの際は作品とナンバーとをお知らせ頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。
※こちらのページは展覧会終了とともに閉じさせていただきます。





























↑あとでこちらは時計の部品だという事が発覚しました!ボンボン時計の発音体でした。たたくと音が出ます◎






【ARTS&TEXTILES】スカーフ&タイツetc グッズ紹介!

2月10日まで阪急うめだで行われているondoプロデュースの「ARTS&TEXTILES」イベントで販売している
グッズをご紹介いたします!

まずはこちら!

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コットンスカーフ(16,000円+税)です。
145×145cmの大きなサイズですが、布地がとても柔らかくて付け心地が良いです*
春服と合わせるととっても可愛いです><

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くしゃっと丸めるとこんな感じ。着用すると意外と柄が気にならないのです。
広げると絵が出てきて「おお!」となります。笑
両端をクリップで留めて、絵として壁に飾ってもいい感じです◎

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写真はイベント初日にお越し頂いたお客様にコットンスカーフを着用して頂きました*
かわいい〜〜〜!

コットンスカーフの他に、別柄でシルクのスカーフも御座います。
それがこちら!↓

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コットンとは違い、こちらは質感がすべすべしております。

大サイズ100×100cm(23,000円+税)と、
小サイズ50×50cm(10,000円+税)が御座います。

上の写真が小サイズ。下の写真が大サイズです。

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お着物に合わせてもいい感じの質感です。
小サイズはバッグ等に結び付けても可愛いですね…*

そして最後はこちら!

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柄タイツ(3,800円+税)です!
色が繊細なので画像では伝わるかどうか…ですが、履くと超〜〜〜かわいいです。
ぜひお洒落してみてください^^*
パッケージはこんな感じです。↓

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ちなみにスカーフはこちらの↓ケースに入れてお渡しいたします。
これがまたかわいいのです。。。
プレゼントにも喜ばれると思います◎

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グッズ欲しいけど遠方で行けないよ〜って方は、イベント終了後在庫がありましたら対応させて頂きますので、
こちらのWebよりぜひお問い合わせください*
↓↓↓
http://ondo-info.net

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というわけで、ondoさんのプロデュースのおかげで本当に素敵な仕上がりとなりました!
こちらのスカーフやタイツを使った素敵なコーディネートがありましたらぜひ教えて下さいね*

イベントは10日までやっております。(こちらではなんと私の絵のブローチも販売しております)
まだまだお待ち致しております*
みなさまどうぞよろしくお願いいたします〜〜!

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2015年*あけましておめでとうございます

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2015年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今年はいよいよ第三使徒襲来っぽいですが、東京に引っ越しする予定です。
関東の皆様仲良くして下さい!
正確には京都と東京に仕事場をつくる予定です。
しばらくは行き来する生活が続きそうな感じです。(どうなる事やら)

さて今年は既に展示がいくつか埋まっております。
上半期はこんなかんじです!

1月 東京
2月 大阪
3月 広島
4月 台北
5月 東京
6月 金沢

うち1回は個展になるかなあという感じです。
また詳細が決まりましたらお知らせしますね。
6月の金沢は初なのでとっても楽しみです…!

それでは、皆様今年もどうぞよろしくお願い申し上げます*

2014年振り返り

今年も今日で終わり…という事で、ブログであまり触れられていなかった事を中心に、
1年を振り返ってみようと思います。

まず2014年のイラストレーションお仕事をまとめてみました。↓

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昨年のお仕事絵と比べてみると寒色系の絵が多かったですね。
(昨年のイラストレーションはこちら↓)

2013-01

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今年の展覧会は個展が3度、グループ展は4度(アートフェア除く)、
場所は東京、大阪、京都、広島で開催する事が出来ました。

特に今年1月にACTで行った「生処に帰す」個展では、初の100坪スペースでの展示、
来場者数2000人と、私の中ではとても大きな出来事で、非常に勉強になりました。

2014-02

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作品をお手にとって下さった方々、ACTさんはじめ展示に関わって下さった皆様には心より感謝の気持ちです。
本当に有り難う御座いました。
2015年秋にもこちらの会場での個展が決定しております。
また楽しみにしていて下さると嬉しいです…!
「生処に帰す」作品解説&感想まとめはこちらです→http://togetter.com/li/619147

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個展が終わり、2月にはJ:COMの「おちゃのこSaiSai」に出演いたしました。
私にとっては初のテレビ出演でしたが、10分にわたり普段の作品からイラストレーションのお仕事まで、
色んな角度からご紹介頂き嬉しかったです。
色々と新鮮なご感想やとても面白いコメントを頂いて楽しかったです、、!

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そして3月は広島へ。永井綾さん、中村至宏さんと3人展でした。
「滅んでゆく、朝焼け、いつか」

2014-06

個人的な話ですがこの時はじめて宮島を観光して、とても良い場所で心が癒されました。
(厳島神社のおみくじは凶だったけど、、、)来年も観光したいです。
広島には2015年の春にも展示予定なので、近くにお住まいの方は楽しみにしていて下さるとうれしいです◎

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あと、この月はlasahさんの2ndアルバムのジャケを担当したのでした。
打ち上げもほんと楽しかった。今年最も幸せだったことのひとつ。
素晴らしいアルバムでした。
参加していた音楽家の皆さんにサインも頂けて嬉しかったです。
これは宝物…!

2014-09



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そして4月は、冬から見守っていたジャコウアゲハの蛹が蝶になりました。
個展「生処に帰す」で蛹をテーマにしていた事もあり、1月に美術作家の満田晴穂さんから
蛹をわけて頂いていたのでした。
羽化の瞬間をどうしても見たくて、蛹の色が変化してからずっと張り付いて観察していたのですが、
ふと目を離した隙に羽化されてしまいました。
外敵から身を守るため、蛹の中からじっと警戒されていたんですね。。。
私は蛹の中から蝶に見つめられる体験をしたのでした。


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そしてこの月、太田出版さんの企画で肖像画を描き始めました!
いつもの少女ポートレート作品と同じP8号での制作です。
肖像画ってはじめて描きましたがめちゃ楽しかったです。
こういう、自分とお客さんが生きてるからこその企画って、特別な感じがして好きです。
普段の作品とはまた違った気持ちで制作する感じ。

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画像は肖像画作品の一部(アップ)。
お客様のリクエストにもお応えし、雰囲気や服装等も相談しつつ進めていきます。
こちらは今でもご応募が可能ですので、よろしければぜひご依頼ください〜〜!
Web連載空間「ぽこぽこ」肖像画サービス→http://www.poco2.jp/portrait/

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そして春が終わり、夏にはgallery nearで2度連続展覧会を開催いたしました。
ひとつは3月に広島で行った3人展の巡回展
ゲスト作家には高校生の弓葉さんに参加してもらったのでした。
とても新鮮でした…

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展示画像と解説まとめはこちら→http://ohtsuki.blog102.fc2.com/blog-entry-702.html

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そして先ほどの展示に連続して、今年からはじまった私の「実験室」シリーズ。
第一回目は「16歳少女ポートレートを描く」でした。
通常の個展とは違って、私自身が今やってみたい事を実現する場として実験室をはじめました。
来年以降も続く予定です。

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こちらの展示でお世話になったgallery nearさんは今年で閉店され、とても寂しい気持ちです…が、
今後また何らかの形で展開されるという事で、とても楽しみにしています。
昨年から今まで贅沢にも5度展示をさせて頂き、感謝の気持ちしかないです。
有難う御座いました><
http://blow-works.com/near.top.html

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…そういえば!
ブログには書いていませんでしたが、fhánaさんのグッズにイラストレーションを描き下ろしました。
私は缶バッジの一部を担当しましたよ。グッズはこちらから買えます。↓
http://store.fhana.jp
可愛いのでぜひゲットして下さいね!(実はとある楽曲のイメージなのです)
原画はこんな感じでっす*

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そしてそして…
秋は大阪のDMO ARTSにて「りぼん解ける」個展を行いました。
テーマとしては1月の「生処に帰す」の続編になります。

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写真は「畏れ」という作品の前に立っている女の子ふたり。嬉しかった光景のひとつ…!

畏れ | KanaOhtsuki [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=45164611

「りぼん解ける」作品解説や感想はこちらで見れます。→http://togetter.com/li/736314

個展会期中、過去ポートレート作品のジークレープリント作品も作って頂きました!

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こちらまだ買えますので、お部屋にぜひぜひ。
作品全てサイン入り。端にはエンボスも入ってます。

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こちらからご購入頂けますので気になる方はぜひ◎↓
http://www.dmoarts.com/product/search.php?key=大槻香奈

:::

そしてそして…11月、'Rillfu storeをリニューアルオープンしました。

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原画作品を手に取りたいけど地方に住んでいてなかなか展示に足を運べなかったりする方も多いと思うので、
そんな方にもぜひご利用頂けたらなという思いです。
(あとプレゼントにも…!*)
毎月、新作もアップしていく予定ですのでこれからもぜひチェックしてみて下さいね!
http://rillfu.shop-pro.jp

:::

そして今年最後の展示…
今月、ACTさんにて初の風景画展を行いました。「2014年の風景画展」
単純に、若手作家の描く風景画展が見たいという気持ちだけで企画しましたが、
楽しんで観て下さる方が多くてよかったです。

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テンション的には完全に絵画教室のおばちゃんです。笑
風景画は中学生以来だったかなあ・・・
私は地元の街と高の原イオンモールを描きましたよ。
この影はイオンモールの影です。↓

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来年もやりたいなと思っているので興味のある方は楽しみにしていて下さい!

:::

、、、と、ぼんやり書いてたら年越しそうなのでこの辺で!!
今年はほんとうに盛りだくさんで、ここには書ききれないほどの沢山の初めてを体験しました。
来年も展示とイラストレーションをもりもりやっていきたい所存です。
2015年もどうぞよろしくお願いいたします!!!
みなさま良いお年を〜〜〜!!

「滅んでゆく、朝焼け、いつか」展(gallery near)作品解説・記録まとめ







































































































個展「みんなからのなか+」について

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大阪三越伊勢丹DMOARTSでの個展「みんなからのなか+」、毎日沢山の方にご覧頂いているようでとても嬉しいです。
最近初めてこの展覧会の存在を知った…という方に、こちらにて改めて、
自分の作品について紹介をしたいと思います。

私は普段、現代を生きて感じる事や、またその時々に自分が捉える「世界の形」を
「少女」モチーフを通して表現しています。
昨年から今年にかけて、私はそれらに加えて「蛹」というひとつのテーマを掲げて作品を制作しています。

東日本大震災以降、より良い変化が求められる時代の中で、私は「自らの意志を持って生まれ変わる」事の
イメージ化を試みていました。
そこで私は「蛹」というひとつの概念を見出しました。
地を這う「青虫」と空を舞う「蝶」、その全く異なる性質の間には「蛹」という期間が存在します。

蛹というのはいわば蝶を生むための卵で、本来ならば蝶が蛹の状態で産むことが望ましいのですが、
蝶にはその体力がないので、一度小さな卵で産んでから青虫として孵ってもらい、
青虫自身に栄養を摂らせて、自らまた卵の状態になってもらう事をするのだと考えました。
今回の展示では、日本が生まれ変わるイメージと、思春期の少女が自らの意思で大人になっていくイメージを
そんな「蛹」の性質と重ね合わせています。
蛹の殻のザラザラした表面のイメージや、蛹室内部のドロドロに溶解しているイメージが、
今回の作品には多く描かれています。
社会的、または個人的な事であっても、蝶を夢見ながら蛹を生きる私達の為の作品になっていれば…と思います。

ちなみに、「なぜ少女を描くのですか」とよく質問されるのですが、
少女は「子供」「女性」「母親」という、生物的に全く異なる3つの性質(可能性)を持ち合わせている存在で、
その為に器が大きく、どんなテーマでも少女を描くことで表現出来ると考えているからです。
今回はテーマである「蛹」の、宇宙を感じさせる神秘性と繋がる部分もあって、
よりいっそう、少女モチーフに深い思い入れを持って制作出来たんじゃないかな…と思います。

:::

今回の個展は、昨年neutron tokyoで開催された「みんなからのなか」という個展の
新作を交えた巡回展で、昨年掲げたコンセプトを元に制作された作品を展示しています。
お時間のある方は昨年のステートメントもお読みいただければ…と思います。
http://www.neutron-tokyo.com/gallery/schedule/1210/OHTSUKI_KANA/statement.html

↑昨年の文章ということもあり、補足情報をすこし書かせていただきます。
文中で「その段階(青虫)から蝶の姿になるまでのメカニズムは未だ解明されていない。」とありますが、
こちらはつい最近(今月!)解明されたようです。
若干神秘性が薄れてしまいましたが…いやでも、すごい事です。

今回の個展に出展する過去作品については、こちらの動画の解説をお読みいただければと思います。



今回展示している作品は以下のとおりです。

02:55~【みんなからのなか(立体作品)】
05:23~【ずっといい】
09:27~【蛹ののち+】
15:13~【夢を待つ街】

また08:03~にあるようなポートレートシリーズを今回の個展でも展示しています。
こちらは蛹の内部で身体の組織が新たに作られていくイメージと、
少女が子供から大人に生まれ変わるイメージを重ね合わせた作品になっています。

「みんなからのなか(立体作品)」につきましてはこちらにも解説が載っております。
http://ohtsuki.blog102.fc2.com/blog-entry-655.html

:::

もう少し作品について知りたいという方に…

先日visualogさんにて私のインタビューが公開されました。
自分の作品制作の根本的な動機の部分についても触れて下さっていますので、よろしければお読み頂けたら嬉しいです。
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「ある大槻香奈論:少女を描く人生は 幸せなのか 不幸せなのか」
http://mag.visualog.jp/blog/magazine/1382/

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大槻作品を見てモヤモヤしている方にオススメの記事だと思います。
ちなみに記事中にある「わたしの海について」詩画集はこちらからご購入いただけます。
興味のある方はぜひ。↓
http://cart05.lolipop.jp/LA02640755/?mode=ITEM2&p_id=PR00101540827



この展覧会は2013年8月6日までです。
みなさま是非お越し頂けると嬉しいです。
最新の情報はこちらをチェックしてみて下さい。→Twitter : @KanaOhtsuki



あ、、、

「さなぎちゃんトート」も使ってみてくださいね。
http://ohtsuki.blog102.fc2.com/blog-entry-676.html
よろしくです!^^***

kuh "MUSiK Anatomia" 少年の絵

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…というわけで(どんなわけで?)kuhの皆さんからサインをいただきました。嬉しい!!!
昨日は大阪のclub vijonでのライブに行ってまいりました。
kuhのライブは二度目でしたが本当に素敵で心洗われました。。
私はやはり、個人的な思い出も相まって、アルバムの2曲目にある"Walkabout"が特に好きだったりします。
ジャケットの少年の絵も、クボタさんと話し合いながらこの曲をイメージして描きました。

kuhの2ndアルバム"MUSiK Anatomia"まだの方はぜひ。↓
【MUSiK Anatomia】


私は普段、主に16歳ぐらいの少女の絵を描いているのですが、今回初の少年の絵という事で、
まずどこからイメージを作ろうかな…と色々考えていました。
最初に依頼されたのは、強い眼をした10~12歳ぐらいの少年が正面を向いている、というもの。
外見のイメージはパッと浮かんだのですが、私は男性ではないので、
いつも描いているような少女と同じぐらいの内面的な強さを持って少年を描く事が出来るのかな…と
若干ビクビクしながら描き進めていました。


…とそんな中で、ふと、自分がそれぐらいの歳の頃どんな男の子の知り合いがいたんだっけ…と
ぼんやり考えていました。
そしてある一人の子の存在を思い出しました。

ある日突然転校してきた、勉強もスポーツも出来て明るいんだけど、何となく掴みどころのない、背が低くて色白で、
得体の知れない雰囲気を持った男の子でした。
何と表現すればいいのか、本心と感情表現が少しだけちぐはぐな印象があって、
(笑っている時は何となく悲しそうだったり)
私は特別仲が良かった訳ではないのだけど、何となくそれを気にしていました。
全然関係ないけど、何故か今でも、参観日に一度だけ見たその子のお母さんの顔を妙に覚えています。
2人暮らしだと噂で聞いたりしたせいかもしれないけれど。

自分の隣の席になった時、頭が良いんだか変人なのか、授業中にしょっちゅう訳のわからないマニアックな話を聞かされたりしていました。
話の半分以上がよく分からなかったので、私はただ頷くしかなかったのですが、
でも何となくその子が見ている世界は自分とどこか近い気がして、話をしていると
意味不明な話でも楽しくてホッとしていたような気がします。
ひとつだけ印象に残っている話があって、それはこういうものでした。

「鉛筆の尻に付けるピーマンが家の中に入ってて、それがだいたいこれぐらいの(手に収まる)大きさなわけ」

何のことを言っているのか全く分からなかったのですが「へぇー…」と返した記憶があります。
そもそも何で彼を思い出したかといえば、ちょっと前に部屋を大掃除して、とある物が出てきたからなのですが。

↓コレ

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ちょうど手のひらに小さく収まるぐらいの家。

私の転校が決まって、クラスのみんなとお別れをする日に、
彼はこれを無言で私の机にぽいっと置いて去っていったのです。
突然のことで意味が分からず、何か物をくれるイメージも全く無かったので、
私はただただ「?」という反応しか出来ませんでした。
その時は、とりあえずもらっといていいのかな…?的な感じで家に持って帰りました。
でもしばらくして、漠然と「何だかとてもいいものを貰った気がする」と思いました。

そして何年後かに、この家の屋根の部分がパカッと取れる事を知りました。
なんとこれは小物入れだったのです。
家の中にはピーマンの形をした、鉛筆のお尻にくっつけるタイプの消しゴムが入っていました。
そして、あー彼が前に私に話してくれていたのはこれの事だったのかと、ずいぶん後になってから気付いたのです。
話をしてくれた時は、本当に何のことを言っているのか理解出来なかったし、
理解出来たとしてもまさかそれを自分にくれるとは思っていなかったので、すぐに気付くことができなかったのです。

この小物入れは買ったものなのか自分の家に元々あったものなのか、何か思い出のあるものなのか
そういう訳でもないのか…
何も分からぬままですが、分からなくてもいいのかもな、と思ったりしました。
だけど、結局お礼も何も言えなかった事を、転校してから子供ながらに後悔しました。
彼にとって何か大事なものではなかったとしても、貰えた事が何だかじわじわと嬉しかったから、それを伝えたかったのでした。
私が転校してからしばらくして、彼もまたどこかへ転校してしまったと風の噂で聞いて、
「ああそっか」と思いました。


この話にオチは無いし、特別な思い出って感じでもなくただそういう事があっただけなのですが、
その事を思い出して、もう一度kuhを聴いたら「これだ…!」と、何だかすごく良い絵が描けるような気がしたのです。
あの男の子は何を考えているのか分からなかったけど、ただ何となくいつも、漠然と孤独であって、
それは重苦しいものでなくごく普通に、当たり前のものとして抱えているように私には見えていました。
すこし存在を気にしていたのは、何となく心配していたからなのか、自分の孤独感と重ねて見ていたせいなのか、
はっきりとは分かりません。
だけどkuhの音楽を聴いていると、生きていくうえでのとあるひとつの答えを見つけた、
清々しい強さを持った少年の姿が描かれている気がして、私の思い出の中にいる男の子も、
きっとこんな感じで生きていくのかもしれないなと思うと、何だかほっとしたのです。
そこからは、筆がどんどん進みました。

思い返してみれば、絵を描こうとする時いつも思い出すのは、日常の何でもない出来事だったりするなあと。
kuhのMUSiK Anatomiaも、きっとそんな、何かの思い出に支えられて形になったもののような気がしました。
だからキラキラして聴こえるのかもしれない。


いつもの少女の絵だって、コンセプトは色々あるにしろ、根っこの部分では自分の子供時代の
些細な思い出が元になっていたりするわけで。
それで絵が描けるって事は、なんだかいいなと思ったのでした。


ちなみにその男の子とこのジャケットの少年の顔は全然似ていません。
なんだけど、内面から出る表情みたいなものはすごく似ているような気がします。
思い出補正かかっているのでそんな気がするだけですが…
でもあの時の男の子にこっそり感謝の気持ちでいます。
この絵を描けて、ほんとに良かったなと思います。



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いまkuhは全国ツアー中("kuh MUSiK Anatomia TOUR 2013")という事でグッズも色々あったり。
これは買うっきゃないです。
Tシャツやタオル、ポストカードセットもあるんですが良い感じでオススメです。

ツアーの詳細はこちらから↓
http://captainhouse.com/musik_anatomia/

あと、私の描いた少年の絵も、kuhと一緒に全国を旅しております。
自分の原画がこうして全国を回るなんて、今までに無かった事なのでとても嬉しいです。
ライブと共に絵も楽しんで頂けましたら幸いです。
(ちなみに写真撮って頂いても大丈夫です…!)


改めまして、今回ジャケットを描かせて頂きましたkuhの皆様には心より感謝の気持ちでいっぱいです。
素敵な作品とコラボレーションさせて頂いて本当に有難うございました。

皆様ぜひライブにも行ってみてください^^***

今月の白白庵の展示について

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今月、白白庵に展示されている作品についてすこし解説しようと思います。
こちらの作品は阪急うめだ百貨店の「《 ワ タ シ 》と《 セ カ イ 》」にて展示していたものが中心になります。(約9点ほどです)

今回の作品は昨年の個展「みんなからのなか」のコンセプト(物語)の続きを描いたもので、
蛹から蝶を夢見ているという設定で制作したものです。

作品中に多く描かれているリボンのモチーフは、蝶を模したものです。
本物の蝶の姿を思い描くことはまだ出来ないけれど、絵の中の少女たちはリボンを結んで身につけることで、
蝶になりたい気持ちを心に留めておきながら希望を持って生きている、という設定で描いています。
昨年の個展の解説はこちらの動画をご覧下さい。↓





今回の作品はこの3階のコンセプトに共通する部分もありますが、そこから更に、
儚さや繊細さを乗り越えて、地に足のついた、強いイメージで描かれています。


また今回はいつもと違い、陶芸作家さんの作品と合わせて展示されております。
上の画像左から丸岡和吾さん、金理有さん、そして篠崎裕美子さんといった、今をときめく陶芸作家さん達の
器とオブジェを三つ揃えて、それぞれの作品にモチーフや色、秘められたメッセージ等が共通すると思われる
組み合わせを意識して展示されています。
(写真はごく一部で、他にも色々な組み合わせが展示されております)
じっくり見れば見るほどしっくりくるのが不思議です。。
おうちで飾られる方も、こんな風にしてみるとまた違った味が出て面白いんじゃないかな…と思います。


営業日はこちらのスケジュールをご確認ください。↓
http://www.pakupakuan.jp/information.html
今月までですので、皆様ぜひお越し下さい◎

2012年終了

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毎年この時期になると、生まれてきて今年が一番幸せだったと感じる事が多いのですが、
今年もそんな気がします。
辛かった事は大半忘れてるだけだと思うのですが、
そんな風に感じられるのは周りの人達のおかげで、本当に感謝の気持ちしかないです。。
ありがとうございました。

今年は、覚悟を決める間もなく自分の道を突き進んで来れたように思います。
あまりブログを書かなくなったのも、そのせいかもしれません。
気持ちの前に行動してみる事を基本に。
今年に限らずこの先もずっとそうであれるようにと思います。

来年はフリーの作家として活動していく事になりますが、
やるべき事は今までと変わらないので、そのまま頑張っていこうと思います。

来年は今までと違った活動もちょこちょこ増えると思いますので、
興味のある方はまたTwitterやブログでチェックしていただけると嬉しいです。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。
みなさま良いお年を…!

:::

最後にちょっとお知らせ。
今月号のSHAKE ART!さんに作品を載せていただいております。
ほんとに良いフリーマガジンで毎号楽しみにしているのです。今回載せて頂いてほんとに嬉しいです。
TAKE FREEなのでお見かけの際はぜひお手にとってご覧下さい○

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配布先はこちら→http://shakeart.jp/shakeart/archives/1068
あと、今10部ほど私の手元にありますので、通販でお買い上げの方にもちょっと差し上げようと思います。


そしてそして、月刊美術に2号連続で掲載していただいております。
小さいコーナーですが、濃いコメントをいただいております。こちらもぜひぜひ。

  

月刊 美術 2012年 12月号 [雑誌]
月刊 美術 2013年 01月号 [雑誌]



そして2011年の作品「かんたん世界」をpixivにアップしました。
画像クリックすると拡大するので是非ご覧下さい○

かんたん世界 | KanaOhtsuki [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=32505801

ルルたんのぼうけん

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掃除したら出てきたので記念に載せておく。
小2の時のかな。。

物作りにおける気持ちの込め方

作品は気持ちを込めて作るものですが、その込め方にはいくつか種類があるんだという事に気づきました。

自分の活動を振り返ってみると、美術作家としての活動をはじめたのが2007年なのですが、
2010年を境に作品に対する向き合い方、作品への気持ちの込め方が変化したなと思います。
個展の感想を読ませていただく限り、一部のお客様もその変化を感じて下さっていたようですが。

何が一番変化したのかというと、2010年までは「自分のそのままの気持ち」(本音)を込めていたのが、
それ以降は「人に差し出すための自分の気持ち」になった事なんだと思います。
「気持ち」の部分を「考え」に差し替えてもいいかもしれない。
これは時代に影響されてそうなったのだと思いますが…

前者はある意味我儘な表現というか、他人に関係ない事であっても今の自分の気持ちや考えに耳を傾けて欲しいというもので、
他者に向けた明確なメッセージがあったわけなのですが、後者には(つまり今自分の描いている絵には)それが無いという事です。
前者は「答え」を、後者は単純な「問い」のみを外に向けて表現すること、と言い換えられるかもしれません。
今は自分の気持ちを「人に何を問いたいか」という部分に込めているのだと思います。
自分の中に答えが無いわけではなく、特に今それを作品を通して披露する必要性が無いように
感じているせいだと思います。

どちらのやり方が正しいというわけではなく、ただひとつ振り返ってみて思うのは、
絵を続けていく為にはこのような順序過程を経なければいけなかったんだな~ということです。

私は自分の作品やその概念を、自分の歴史を積み重ねる事で徐々に作り上げていくものだと考えているので、
過去に自分がやってきた事と10年20年先を見据えた上での「今」を作り続けていくことが、
自分の作家活動としてはきっと正しいのだろうと思っています。
あれでもないこれでもないと思いながら、制作の向き合い方を変化させています。
完璧と言えるまでの作品を創る為にはどうしても、自分が意味を持って活動してきた歴史(長い時間)が必要ですね。。
体力や精神をいくら削っても「今辿り着けない領域」は必ず存在するという事を、
いつも個展開催間近になって思います。

その長い作家活動の大事な一瞬になるよう、今回はとても良い個展になればいいなと思っています。

24を数えていて

24を数えていて | KanaOhtsuki [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=28294985


さて、今回の秋の個展「みんなからのなか」ですが、「蛹」をテーマにした展示になる予定です。
なぜ蛹なのかは以下のステートメントを読んでいただくとして…↓

http://www.neutron-tokyo.com/gallery/schedule/1210/OHTSUKI_KANA/statement.html

蛹は通常「本能的」にその姿になるものだと思いますが、ここでは「意図的」にその姿に変化していく、その過程を
現代の私たちの姿と照らし合わせて表現しています。
今「現に蛹を生きている」という事ではなく、これから「蛹になっていきましょう」という事をテーマにしています。(これポイント)
つまり今の私たちは青虫の設定ってことです。

(…と書いたところでなんだかよく分からないと思うので、
作品と合わせてちゃんと人に伝わればいいなと思うのだけど…!)

いつも以上に真面目に作品制作した感はあるので、青虫の人も蛹になりかけの人もぜひ観に来ていただけたらうれしいです。
皆様のお越しを心よりお待ち致しております…!

くちばしニュートロンでの新作展示&閉店のお知らせ

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本日から7月29日まで、京都・藤井大丸「くちばしニュートロン」にて新作5点を展示しております。(少しだけ過去作もあります)
近くまで来られる際は是非お立ち寄りください。
新作は以下のとおりです。

水包 | KanaOhtsuki [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=28318324

24を数えていて | KanaOhtsuki [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=28294985

カラの中で | KanaOhtsuki [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=28201216

たべたら寝ましょう | KanaOhtsuki [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=28201090

明日もまだまだ。 | KanaOhtsuki [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=28201404

作品についてのお問い合わせはこちらからお願いいたします。→http://www.galleryneutron.jp/contact.html

「水包」という作品についてですが、宝石モチーフの一部分に、観る角度によって色が変化する加工をしてみました。
その部分が上の画像だとピンクですが、下の画像では薄紫になっています。
角度によって濃い青にも薄い黄色にも変化するので、ぜひ原画で見てみてください。


suihou


そしてもうひとつお知らせがあります。
「くちばしニュートロン」が今月末で閉店になります。

私は今年2月に個展とイベントを開催しました。
関西だけでなく遠方からも沢山のお客様にご来場いただき、心より感謝しております。
いままで暖かく見守ってくださった皆様、誠に有難うございました。

京都・藤井大丸「くちばしニュートロン」閉店のご挨拶 http://www.galleryneutron.jp/top.html#news

28日に、くちばしニュートロンにて最後のイベントがあります。
私も参加する予定ですので、皆様もよろしければ是非ご参加ください。
お待ち致しております!

ASK? 最終回 - The Final Art Salon Kuchibashi - http://www.galleryneutron.jp/KUCHIBASHI/event.html

20120614

あしたが


大人も子供も同じように想像力を膨らませることの出来るものって、なんかいいなと思った。
ここに一本の空の牛乳瓶があって、それで何が出来るかってアイディアをどれだけ出せるか、みたいな。
直接的ではないけど、時代を動かしていくヒントってこういうところに潜んでるんじゃないかなと思う。

ひとつの答えに導くようなものではなくて、シンプルな問いを残していく事の重要さを感じます。
それが「アーティストの仕事」みたいになっちゃうのは違うなと思うけど、
私はたぶん表現活動を通じてこういう事がしたいんだと思います。


最近「虫眼とアニ眼」という本を読んでそんな事を考えていました。


虫眼とアニ眼 (新潮文庫)


自分に必要な体験やものの捉え方についても考えさせられた。
豊かな思考を持つってどういう事なのか。
長いから書かないけど特にP68~69は個人的にショックだった。

20120610

つくえ


上の写真はある日の制作机です。

最近は机やキャンバス周りをちゃんと片付けてから寝るようにしています。
今までは、作業効率を考えて絵が完成するまではずっと出しっぱなしだったのですが…
寝る前に一度机を綺麗にして、次の日の朝に真っ白の机を目にすると、
心もまっさらに新しくなるような気がしてとてもやる気が湧いてきます。

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あと最近ペンタブ買いました。
毎日落書きしたり遊びながら慣れていければなあと思っています。
デジタルは苦手なのだけど…描けるようになればきっと楽しい。
何でも挑戦しなくっちゃです。

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作家 : 大槻 香奈

Author:作家 : 大槻 香奈
美術作家/イラストレーター
お問い合わせは以下の大槻香奈Webサイトよりお願い致します。

http://ohtsuki.rillfu.com

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