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■大槻香奈の日記■

【NEWS】ユリイカ 2017年9月臨時増刊号「総特集 幾原邦彦」にて対談掲載




ユリイカ2017年9月臨時増刊号「総特集 幾原邦彦」にて、対談をさせて頂きました。
幾原邦彦監督のアニメーション作品にまつわる、色んなお話を聞かせて頂きました。
みなさまぜひお読み頂けましたら幸いです!

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内容紹介
『美少女戦士セーラームーンR』『少女革命ウテナ』『輪るピングドラム』『ユリ熊嵐』……
稀代のアニメ監督・幾原邦彦の全貌に迫る総特集!!

目次*
■対談
獣に薔薇を捧ぐ 幾原邦彦 中村明日美子 司会=上田麻由子

■世界を革命する者
世界の涯まで連れてって 山田正紀
王子様のいない世界でただ手をつなぐということ 川口晴美
現実を超えていく理想の物語、セカイを革命する力 吉上 亮
中学生のウテナ 西田 藍
薔薇の葬列――『少女革命ウテナ』と少女コミュニティにおける王子様という生贄 上田麻由子
薔薇との戦い 長田祥一

■インタビュー
わが魂を象るもの 奈須きのこ 聞き手=青柳美帆子

■イクニ・クロニクル
花柄 円城 塔
幾原邦彦という偉大な「兄」 辻村深月
虚数的な翼による下降 中田健太郎
卵の殻のなか――東映動画の幾原邦彦 木村智哉
「社会派」としての幾原邦彦――講座「僕はこんな作品を見てきた。」より 藤津亮太
十四歳。錯乱の夏は地獄の季節――幾原邦彦と物語のオーロラ詩論 鏡 征爾
言葉を持たぬ子供たち――『ノケモノと花嫁』を読む 横田 創

■カラー口絵――イクニ・カレイドスコープ
さいとうちほ/中村明日美子/星野リリィ/森島明子

■対談
愚者の讃歌 幾原邦彦 大槻香奈

■未来へ誓う愛
ネヘレニアの鏡 少年アヤ
『美少女戦士セーラームーン』における「改変」と幾原邦彦――少女たちの欲望と九〇年代 嵯峨景子
全ては『劇場版美少女戦士セーラームーンR』から始まった 青柳美帆子

■オマージュイラスト
畑 健二郎/ワダアルコ/いとう/大童澄瞳/道満晴明

■運命の至る場所
幾原監督との劇伴作り 橋本由香利
生存戦略! 最果タヒ
『ピングドラム』は輪らない――幻想第三次の反転鉄道 佐藤俊樹
3でつながる輪 石田美紀
めぐる命と叶えられた祈り――『輪るピングドラム』の憑在論 小澤英実
彼らには何が見え、私たちには何が見えているのか――『輪るピングドラム』におけるイリュージョンとバンクについて 小松祐美

■インタビュー
「革命せよ」と彼女は叫ぶ 相沢梨紗(でんぱ組.inc) 聞き手=編集部

■私たちの望むことは
幾原邦彦監督と作品が与える影響について ボンジュール鈴木
脱去する媒介者――『ユリ熊嵐』論 古谷利裕
クマと人とが出会う場で 池田剛介
「断絶」は描かれたのか――『ユリ熊嵐』における「異なる他者」 筒井晴香
「私を見つけて」という願いが叶うとき――『ユリ熊嵐』が描いた少女たち 内山美代子
ユリの超克 加藤弘則

【NEWS】ギャラリー創治朗にて大槻香奈キュレーション「揺らぎの中のせいとし展」開催

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兵庫県伊丹のギャラリー創治朗にて、大槻香奈キュレーション「揺らぎの中のせいとし展」を開催いたします。
皆様ぜひお越し下さい!

【出展作家】
Ayako Ono https://twitter.com/AObluepaintings
中村至宏 https://twitter.com/yukihiro_n
大槻香奈 https://twitter.com/KanaOhtsuki
hima://KAWAGOE https://twitter.com/ekimae
きりさき https://twitter.com/kirisAki_29
吉田有花 https://twitter.com/yoshiochan04

【会期】2017年8月11日(金)~9月2日(土) 
【時間】12:00~19:00 ※日・月曜休廊

★8月11日(金)19:00〜 レセプションパーティー★
(無料ですのでどなたさまもお気軽にご参加下さい!)

■その他詳細はこちら→http://gallerysojiro.wixsite.com/sojiro

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【展示内容】

この度はギャラリー創治朗の企画、キュレーション大槻香奈による『揺らぎの中のせいとし展』を開催いたします。主に平面作品を扱いながら、美術・イラストレーション・ファッション等ジャンルを横断し活動する、もしくはその可能性が感じられる作家の作品を、自身も作家である大槻が選出し展示いたします。価値観が揺らぎ続け、捉えどころのない現代においてひとつの形を提示したいという思いから、この企画が始まりました。

「せいとし」の意味については「生」「死」「性」「都市」などですが、それらは今まで大槻の作品の中で大事に扱われてきたものたちです。参加作家の文化的ポジションは様々ですが、「せいとし」という言葉を中心に、大槻の見立てで自身と各作家の作品を関係させています。作家はそれぞれ独自の活動スタイルを築き上げており、少なくともこの時代の本質を捉えようとする姿勢を持っています。

今回は大槻を中心に上から下の世代まで、時代の流れも追えるような形で観せる展示となっております。生と死、主観と客観、夢と現実、赤と青…さまざまな対比に揺られる中で、あなたは何を感じるでしょうか。大槻による、それぞれの作家紹介文と共に、ご覧頂けましたら幸いです。



【作家プロフィール & 大槻香奈による紹介文】

Ayako Ono

2006年ネバダ大学リノ校教養学部美術学科卒業 (B.A.)
2010年ネバダ大学ラスベガス校大学院美術学科修士課程修了 (M.F.A.)
人混みの中で感じる違和感や疎外感、同時に感じる気楽さや開放感など、作家自身の経験を基にアイデンティティーを問いかける作品を制作。
人によって異なる印象を与える青色を用いて駅や電車を描き、作家がこれまでに触れてきた様々なフィルターを重ねながら周囲との対比を描く。日米で個展、グループ展を開催。

[作家紹介]

Ayako Onoは国内外で絵画作品を発表し続けてきたアーティストです。日本とアメリカを行き来する中で外国人としての自分をどこか意識させられながら、それぞれの土地、社会に取り込まれた時に感じる違和感と、同時にひとりで居られる心地よさのようなものを表現してきました。

作品には、きっと誰しもが人ごみに巻き込まれた経験のある場所(駅の構内や空港)が描かれており、その中にたくさんの魚の群れと、ひとりの人物が配置されています。鑑賞者はその人物の内面から絵画を読み取ろうとするかもしれませんが、それには顔の表情がなく、感情移入の装置としては機能しにくくなっています。おそらく鑑賞者の見方によって受ける印象は様々で、絵にはただ人物の置かれている状況そのものが描かれていると言えるかもしれません。人物は魚の群れに困っているようでもあり、時によっては流れにまかせて楽しんでいるようでもあるのです。

現実を投影した風景が青いフィルターにかけられている事や、またこれまでの作品が全て無題で発表されている事からも感じるように、Ayako Onoは鑑賞者に対して自身の感じる現実を客観的に語りかける事をしています。

揺らぎの中に自分の身をまかせる時、あなたはそこでどんな気持ちでいるでしょうか、と。「都市」の人ごみの中で「静」かに問いかけます。


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中村至宏

1983年3月16日生まれ、京都府出身。
2006年成安造形大学造形学部デザイン学科イラストレーションクラス卒業。
虹は無数の水滴によって形成されている。あるいは「ゆく川の絶えずしてしかも元の水にあらず」(鴨長明『方丈記』)とあるように、川を形成している水は流れ続けている。世界もそれと同じだと思う。生き死にを繰り返して、維持形成されている。その上で、私も意識や自我をもっているが、世界という現象を維持するために生まれては消えていく、虹を形成する水滴みたいな存在だと思う。それが悲しいということではなく、ただただそうだと感じている。
現在は絵画制作のほか、写真作品や、また本の装画などイラストレーターとしても活躍の場を広げている。

[作家紹介]

中村至宏はイラストレーターとして活動する一方で、おおよそ10年ほど自身の死生観と向き合い、絵画や写真、また音楽や映像作品を制作してきました。

作品のテーマは活動が開始されてから現在まで一貫していて、それはプロフィールに記載されているとおりです。その思想は、どことなく人が経験値によって得られるような類いのものではないように思われます。もしかしたら中村自身が幼い頃から元々持っていた(かもしれない)感覚を拾い上げ、あらゆる方法で残す事を試みているようです。

絵画にはおおよそ人物が登場しますが、それ自体が何かを主張してくるわけではなく、ほかのあらゆるモチーフ(動物や花や風や水)とあくまで等価なものとして描かれており、その存在は極めて客観的に捉えられています。中村自身が、全ては世界を維持形成するための一部分でしかないと考えている事から、作品には現象そのものが描かれており、「生」と「死」に関しても等価に扱われているような印象を受けます。それは作品としてひいてみれば、個体の有限性とは別に、どこか精神の永遠性について描かれているようにも感じます。

そうして作品を眺めていると、人は経験によって得たものとはまた別の、その人の本来生まれもった感覚があったはずではないかという気がしてきます。人が一生のうちに生死に関わる実際的な問題を乗り越えようとする中、中村の作品は、それとはまた別次元で根付いている死生観があることを思い出すようであります。ひとの思考の多元的である事、ゆえに知らない精神世界が存在する事をも、静かに教えてくれているようなのです。


***


大槻香奈

1984年生まれ。京都府出身、東京在住の美術作家。嵯峨美術大学客員准教授。
2007年より活動を開始。月に約一度のペースで、国内外問わず、様々な場所で展覧会を開催している。主にアクリル絵の具を使用した平面作品を中心に、少女・蛹・家など、自身の興味の対象である「から」(空・殻)、空虚さを感じるモチーフを通して、現代日本の情景を捉えようとしている。
書籍の装画やCDジャケット等にも作品を提供するなど、イラストレーターとしても活躍の場を広げている。

[作家紹介]

今年で活動10年目を迎え、それまでずっと少女を描き続けてきた事と、今はそこから脱しようとする動きに入っている事から、このタイミングで一度客観的な視点で展覧会をキュレーションしてみたいと思いました。少女を描いていた頃と比べると今はすこし客観的というか、以前よりも絵と自分との距離が出来たように思います。

生きる事と死ぬ事。私にとって生きる事とはおおよそが苦悩する事であり、死ぬ事はゼロになる事(なにもなくなる事)です。けれどもそれはあくまで自分自身の事であって、他人に感じる生と死はまた違った形にみえています。たとえば自分の先祖のこと。亡くなった家族の欠片は今も家のあちこちに残り続けていて(写真や小物)、誰かが死んでしまってもそれがゼロになる訳ではなく、いま生きている私に何かしらの形で影響し、何かしらの力を受け取ってしまっています。私はそれを呪いと呼んだり、あるいは信仰と呼んだりします。形は無くなっても消えずに与え続けられるもの、そういった目には見えないが確かに息づいているものについて最近は自覚的だと思います。

だから何だという事は考えず、いまは「自分」と「他者」にとっての生死の概念が入り交じったようなものを作ろうとしています。絵の中に複数の死生観が入り交じっているだけで、そこに何か答えがあるわけでは無いです。それは宗教を失った私たちの、多様な価値観を受け止める為の器を探す事なのかもしれないと思い、制作しています。


***

hima://KAWAGOE(ひまかわごえ)

平成元年8月7日、静岡県旧清水市うまれ東京都在住。
信念を持っている事を感じさせるビジュアルの青少年を描く。
その他にプライベートブランド(性的殺意)やミニレーベルのタイムカプセルレコーズ、ライブペイント、トークライブなど、イラストレーション以外の方法での表現方法について常に研究し発表している。

【性的殺意】
死なない。
買った人、身につけた人がそんな気持ちをしまえるような。そんな物を作りたい。"かわいい"を0.03mmで纏って殺意を中出しする。誰にも言えないそんな気持ちがあるならば、こっそりと、ブックカバーの裏側に隠せばいいよ。それでも堂々と、電車の中で読めばいい。そうとも知らない人達に、自分の"隠したナイフ"の存在がバレないように。
性と殺意を同時に感じる時があったら、なんとなくSEiTEKiSATSUiを身にまとって、自分なりの意味を作って、あの人の前で笑ってみせてよ。
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イラストレーターhima://KAWAGOEが贈るドメスティックプロダクトブランド”性的殺意”は、hima://KAWAGOEのイラストレーションから着想を得、イラストレーションを使用せずにその世界観を再現するブランドです。コレクションは特定の時期ではなく随時発表。トライ&エラーでオンデマンドプロダクトの現在を追い、小ロット制作ながらもマスプロダクト特有の”良さ”を研究し続け、発表しています。

[作家紹介]

hima://KAWAGOEはイラストレーターとして活動してきた作家ですが、平面作品の制作や自身のプロダクトブランド『性的殺意』を手掛けるなど、その在り方はアーティストに近いものがあります。イラストレーションのコンセプトを様々な形で落とし込む事によって、総合的に、結果としてhima://KAWAGOEという一人の人間からひとつのメッセージが放たれているように思います。

制作のテーマは「性と死」。そうして生まれたものは強さという概念を具現化したようなもので、実際には涙を流したり傷を負っていたりするけれど、決して負けないでいる姿勢を描いており、作品を通して、苦しみながらも戦い続ける人の生き方そのものを肯定しています。

hima://の人物画はいわゆる "最近の若者" という言葉で表現されそうな、都会的でお洒落な女の子である事が多いですが、見た目が女の子というだけで、それについての内面や女性性を描いているわけではなく、どこまでも中性的で "生き物" としてそこに在るものとして描かれています。(実際に動物の耳も生えている事が多い) 

hima://のイラストレーションをみて私が思い出すのは、生涯にわたり美人画を描き続けた上村松園であります。画面としては人物の完璧な配置と構図、強さを秘めた赤の使い方(松園は着物や小物の色である事が多いが、hima://の場合は体内から出た血液である事が多い)などが挙げられます。松園が、何者にも犯されない女性のうちにひそむ強い意志を描き続けたように、hima://も現代で形を変えて、それに似た意思を持って表現しているように感じられます。何かに負ける事なく、自分を取り戻す為にこそ美人画が必要なのかもしれません。hima://KAWAGOEはこの平和にみえる世界に死と隣り合わせになった時の、個人的な(孤独な)絶望を救う、殺意に近い強さと美を表現しているのです。


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きりさき

1992年、新宿ゴールデン街生まれ。東京在住。
ポケモンカードゲーム等のイラストを制作。
同時に少女をメインモチーフに展示・発表を行う。第四回ヴァニラ画廊大賞・大賞受賞。

【制作コンセプト】
私の描く少女は「器」「依り代」だ。鑑賞者によってその中身は様々で、各々のもとで完成していく。物心つく頃から、私の中の少女観を構成するものは主に漫画・アニメ・ゲームからきていた。依り代のために少女というモチーフを選んだのではなく、そもそも私が見てきた、私が「少女」だと思っているものが、制作者、もしくは消費者の要望を受け入れるための器だったのだ。私はずっと入れ物を描いている。さらに自分とその少女たちを比較し「本来少女とはこういうものなのだ」と盲信していった。そんな非現実なものを描きながら「でも、もしかしたら実在しているのかもしれない」「実在していて欲しい」という願望。それが生活感に溢れた、実在する部屋描くことに表れている。

[作家紹介]

きりさきは普段商業イラストレーターとしても活動する一方で、主に国内で絵画作品を発表してきました。
きりさきの作品の特徴は、どこかアニメキャラクターのようなものを連想する少女と、リアルに描かれた背景にあります。作品に登場する少女は生きた人間でありながらどこか容れ物のようであり、何かがぽっかりと抜け落ちているような印象を受けます。少女に漂うその器感は、他者がみる性的な理想や欲望を叶えているようでもあり、しかしそれゆえに魂の在処があやふやで、人としての存在の儚さ、危うさも同時に感じさせます。

日本ではアニメや漫画のキャラクター、またアイドルなどの少女文化が根強く、生身から離れた理想世界の少女達があらゆる媒体で生き続けています。しかし現に少女時代を生きる者や、かつて少女であった人間にとって、それはどのように映っているものなのでしょうか。生身の肉体を持ちながらファンタジー的な他者の欲望を体現しようとすれば、結果的にただ消費されるものとしての「性」を生きる事と近いものになるのかもしれません。

自分の肉体をもって生を捉えるのではなく、理想世界から自分の生を見つめることは、ある意味「死」から「生」を考える事に近く、きりさきの描く理想世界に対して、鑑賞者はどこか置き去りにされた人としての心を感じるかもしれません。しかし作品に漂うその違和感こそが鑑賞者と作品とを繋ぐ鍵となり、現代日本における「生」(性)について、その考えを存分に巡らせる事ができるでしょう。理想と現実の揺らぎの中で、きりさきの絵画の緻密さが、その葛藤を拾い上げてくれるようであります。


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吉田有花

1996年生まれ、京都府出身。
嵯峨美術短期大学専攻科デザイン専攻在学中。
夢と現実を中心とした、物事の二面性が混在する世界観を舞台に、その情景やキャラクターそのものを、主にマゼンタの色調で描いている。
2017年「ひなまつり*展 2017」(ondo tosabori)にて作家デビュー。

[作家紹介]

吉田有花は今年デビューしたばかりの、新進気鋭のアーティストです。日頃から夢と現実がないまぜになった世界を描き続け、その多くはマゼンタに覆われていました。一見して作者の内面世界のように見えるかもしれませんが、そこに自身の何かを投影するような描写はあまり無く、描かれているのは作者の捉えている現実世界のようであります。

たとえばシュルレアリスムが、幻想世界によって現実を乗り越えようとしたものではないように、吉田の絵も単なる空想世界ではない、この現実に内在する "超現実" のような気がしてきます。あくまで現実世界にみえるのは、作品が吉田の実感に基づいて制作されている事が大きな理由だと考えられます。近年、吉田は制作時に「なるべく昔の事を思い出すようにしている」と言います。かつて自身が触れたもの、記憶の片隅にある実感をなるべく拾い上げ、それらを作品に取り込んでいます。(作品モチーフの昭和感はそのためでしょう) 吉田の言う "夢と現実" は、言い換えれば "過去と現代" なのかもしれませんし、また今回の展示テーマである「せいとし」に沿って言うなら、"死と生"とも言えるかもしれません。あらゆるものが混ざっているところに、超現実的なものを見たような気持ちになるのです。

シュルレアリスムが第一次世界大戦後の現実を乗り越えるものであったとするなら、吉田有花の作品は何を乗り越えるためにあると言えるのか、という事も考えさせられます。しかし現代日本にはこれといって特記すべき大きな事象があるわけではありません。おそらく多くの人々は、日々さまざまな価値観が緩やかに崩壊していくのを感じ、大きな物語が無いゆえに個人的で、捉え難い現実を生きているのではないでしょうか。吉田の絵はその言葉にし難い現実を受け止め、そのうえで自身の作品に昇華させ、現実を乗り越える事を試みているようにみえます。あらゆる次元(時間や生死)の概念を飛び越えて、吉田の絵はどこか、現代においての器のような役割を果たすように思われます。

【NEWS】アートコンプレックスセンター(東京)10周年記念展に参加

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東京のアートギャラリー、アートコンプレックスセンターの10周年記念展に参加いたします。
みなさまぜひご来場下さい!

■詳細はこちら→http://www.gallerycomplex.com/schedule/Hall17/10th.html

アートコンプレックスセンター10周年記念展
The Artcomplex Center of Tokyo 10th Anniversary Exhibition

アートコンプレックスセンターは平成29年7月16日に開館10周年を迎えます。
これも皆様のご支援の賜物と心より感謝しております。

つきましては、A.C.T.全館を会場とした大グループ展を開催いたします。
皆様どうぞご来館のほど、よろしくお願いいたします。

<会期>
2017年8月5日(土)~8月13日(日)
11:00~20:00 最終日は17:00まで
Reception Party 8月5日(土) 17:00~
V.I.P. Preview 8月4日 ※招待券をお持ちの方のみ入場可能

<出展作家>
C7 / 貳來 / 平田澱 / やましたみか / 生熊奈央 / 武田尋善 / 海さそり / 前川弘
takuchi / 萌木ひろみ / ninko ouzou / もんちほし / 明神睦美 / eico wada / きよみずミチル
アベミキ / 森水翔 / 北園麻美那 / 大和久真穂 / 高橋貴子 / 枝元郁 / 田口恵子 / 井田千秋
戸賀崎珠穂 / ヤマダチカ / やちだけい / 桐。 / 平井さぶ / 万翔葉 / 新田美佳 / 島崎良平
立澤香織 / ベロニカ都登 / 森村智子 / 紺野真弓 / sioux / 秦絵里子 / 上原木呂 / 朋絵
三谷拓也 / 米満彩子 / 村山美代子 / ミック・イタヤ / 金澤翔子 / 小河泰帆 / 田中美代子 / 藤川さき
小山利枝子 / 大槻香奈 / 石原七生 / 飯田哲夫 / 丸山浩司 / 吉田嘉名 / かおかおパンダ / 黒田茂樹
關加奈子 / 高山恒 / 五ノ井愛 / 太田馨 / 河山流 / 照紗 / 小浦昇 / and more...(敬称略)

【NEWS】小説-BOC-6 特集「女子高生さくら」挿絵担当




小説-BOC-6の特集「女子高生さくら」にて挿絵を4枚描かせて頂きました。
ぜひご覧下さい!

【内容紹介】
「小説BOC」第6号は、伊坂幸太郎、朝井リョウをはじめ豪華執筆陣による、話題の競作プロジェクト「螺旋」がすごいことに!?
六回目を迎えたこの企画で、執筆陣たちが企んだ共同創作の醍醐味とは?

特集は「モテ本」をコンセプトに企画。でんぱ組.incの夢眠ねむさん、「王様のブランチ」でおなじみの早稲田大学の市川先生が登場。ねむさんが読者と一緒に「モテ本」を探ります。

読み切り特集は「女子高生さくら」をお題に、長嶋有、大沼紀子、渡辺優、支倉凍砂の有名執筆陣がいろんな「さくら」を描きます! 乞うご期待!

内容(「BOOK」データベースより)
競作連載第6回・螺旋―横断コラボ決行、8作品に“共通シーン”!?読み切り特集・JKさくら―同じ名前をもつ女子高生のある日。特集・モテ本!つながる読書。中央公論新社創業一三〇周年記念企画。

【NEWS】降田天 著「彼女はもどらない」装画担当




降田天さん著「彼女はもどらない」の装画を担当致しました。
ぜひお手に取ってご覧下さい。

【内容紹介】
『このミステリーがすごい!』大賞受賞後第一作が、待望の文庫化!
雑誌編集者の楓は、娘の衣装を自作する人気ブロガーに批判的なコメントを残したことから、過去のブログを匿名掲示板で晒され、陰湿なストーカー被害に遭うようになった。一方、寝たきりの妻を抱える官僚の棚島は、家庭や職場でのストレスを解消するため、ブログで執拗に絡んできた女を破滅に追い込もうとする。それぞれの心に潜む小さな闇はやがて、取り返しのつかない大きな事件を引き起こして……。匿名の二人が現実で交叉するとき、仰天の真実が浮かび上がり――。デビュー作『女王はかえらない』を超える衝撃! 終盤の畳み掛けるどんでん返しの連続に、心が震える傑作ミステリー。

内容(「BOOK」データベースより)
雑誌編集者の楓は、娘の衣装を自作する人気ブロガーに批判的なコメントをしたことから、自身の過去のブログを匿名掲示板で晒され、陰湿なストーカー被害に遭うようになった。一方、寝たきりの妻を抱える官僚の棚島は、家庭や職場でのストレスを解消するため、ブログで執拗に絡んできた女を破滅に追い込もうとする―。ネット上の二人が現実で交叉したとき、驚天動地のどんでん返しが炸裂する。『このミス』大賞シリーズ。

【NEWS】ユリイカ 2017年6月号「特集=最果タヒによる最果タヒ」にエッセイ寄稿



詩人の最果タヒさん特集号にエッセイ「向き合う鏡の狭間で」を寄稿いたしました。
皆様ぜひご覧下さい。

【内容紹介】
『夜空はいつでも最高密度の青色だ』が映画化!
若い読者から圧倒的な支持を受け、 現代詩の最先端に立つ最果タヒの魅力に迫る。

目次予定*
【対談】
石黒正数 × 最果タヒ
最果タヒ × 志磨遼平

【イラスト】
本秀康/西島大介/米代恭

【エッセイ/イラスト】
金原瑞人/清水幹太/大槻香奈/佐々木俊/山本浩貴+h…

【論考】
千野帽子/福間健二/栗原裕一郎/
河野聡子/佐藤雄一/倉本さおり/尾久守侑/井上法子/足立伊織…

【NEWS】ギャラリー創治朗 開廊2周年記念展「創治朗#2」参加

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ギャラリー創治朗、開廊2周年記念展に参加いたします。
みなさまぜひ、ご来場下さいませ。

詳細はこちら→http://gallerysojiro.wixsite.com/sojiro/future
Next Exhibition

■創治朗 #2  開廊2周年記念展

【会期】
2017年6月3日(土)~6月14日(水)←大槻が参加するのはこちらの日程です。
2017年6月17日(土)~6月28日(水)
12~19時 火~土曜開廊(日・月 休廊)

〔第1期〕
2017/6/3 土~6/14水
名もなき実昌/サワダモコ/大槻香奈/Ayako Ono 

6月3日(土)19時 オープニングパーティー

〔第2期〕
2017/6/17 土~6/28 水
海野由佳/亜鶴/中山いくみ

★トークイベント★
6月17日(土)19時〜 MOGURA CAFE(GREENJAM BUILDING) にて
1期・2期出展作家全員登壇でのアーティストトークを実施いたします。
こちらもぜひご参加いただければと思います。
(入場時にワンドリンクご注文ください。¥500~)


創治朗 -Contemporary Art Gallery-
664-0851 兵庫県伊丹市中央6-1-33 中本ビル2F

TEL:072-773-3910  MAIL:gallerysojiro@gmail.com
WEB:http://gallerysojiro.wixsite.com/sojiro  Twitter:@sojiroARTprdc


【趣旨】

このたび創治朗では2017年6月3日より
開廊2周年記念グループ展「#2」 を開催いたします。

今展では会期を2期に分け、創治朗がこれまでにご紹介してきた若手のペインターを、初出展となる作家もまじえて総括します。

第1期ではキャラクター表現を絵画に取り込んだ作家を集めました。
名もなき実昌/サワダモコ/大槻香奈/Ayako Ono
の作家陣で、それぞれ作風の核に漫画/アニメ/ゲーム/ネット/デジタル画像等の文化からの本質的影響を受けながら、
世代ごとのその影響が実体化した際に多様なかたちをとる作品群の共通項と差異を展望します。

第2期では、いわゆるペインタリーな絵画的特質をもつ作家を集めました。
亜鶴/海野由佳/中山いくみ
の作家陣で、強い筆触性や絵具の物質感が際立つ作風の亜鶴、海野、および光沢性など表面処理も緻密に制御する細密画の中山、いずれも現代において具象絵画・人物モチーフを扱う際の若い作家の視点の興味深い一例となっています。

以上の2期に渡る会期の中でトークイベントも予定しており、
現代の絵画作家や画廊・アートシーンを取り巻く問題意識やいま最も需要されている動向などを考察していきます。

この機会にぜひご高覧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

​(創治朗 ディレクター 二見正大)

【NEWS】村上裕 著「孤独な世界の歩き方」装画担当



ゲイの心理カウンセラー村上裕さんの「孤独な世界の歩き方」装画を担当致しました。
みなさまぜひお手に取ってご覧下さい!

http://amzn.to/2s9E60s

【内容紹介】
生きることに悩む、すべての人に……

大丈夫。
あなたは、あなたらしく、
この孤独な世界を生きてゆけるから。

「なぜ、生きることはこんなに苦しいんだろう?」
この孤独な世界の中で、私達は、とても小さな存在。大きな道標のように見える誰かの強い価値観や様々な情報に翻弄され、迷い、時に、抜け出せない迷路に入り込むこともある。
けれど、生きていれば、必ず道がある。どんな道でも、あなただけの道を歩くことができる。
虐待、いじめ、自殺未遂、カミングアウト……。ゲイの心理カウンセラーである著者が、自分自身の半生を紐解きながら、セクシュアル・マイノリティの視点と心理学的視点で語る、この生きにくい孤独な世界との向き合い方。

NHK「おはよう日本」、日本テレビ「解決! ナイナイアンサー」、朝日新聞、日経新聞、毎日新聞など多数メディアに登場する、ゲイの心理カウンセラーによる、待望の初著書。

人生の答えは、外に落ちているものではなく、あなたの心の中から見つけ出すもの。

他の誰でもない、世界でたったひとりの「あなた自身」になるために……

【NEWS】東京「ondo STAY & EXHIBITION」にて大槻香奈・春のオープンアトリエ2017を開催

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今月、清澄白河に新しくオープンした「ondo STAY & EHIBITION」にて、大槻香奈「春のオープンアトリエ2017」を開催いたします。
ギャラリーが大槻香奈のアトリエに大変身…!
期間中そこで暮らしながら絵を描きます。
壁には作品も沢山展示しております。
皆様ぜひ遊びに来て下さい!

期間:5.10(水)〜5.21(日)※月・火休み最終日17時まで。
場所:ondo STAY&EXHIBITION
〒135-0024 東京都江東区清澄2-6-12
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入場料:700円
※3回のご入場、または3回分の入場料お支払いで、イベント期間終了後に豪華ノベルティをプレゼントいたします!
(初回入場時に3回分お支払い頂いた場合、残り2回の入場は無料となります。初回で入場スタンプカードをお渡しいたしますので、以降入場の際は必ずお持ち下さい。)

入場時にお渡しするスタンプカード↓↓↓
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会場は写真撮影OKです。SNSハッシュタグ「#大槻オープンアトリエ」でぜひ、みなさんの記録を呟いてください!

その他、期間中イベントなどの詳細は大槻香奈Twitterをチェックお願い致します。
↓↓↓
https://twitter.com/KanaOhtsuki
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【NEWS】似鳥鶏 著「彼女の色に届くまで」装画担当




似鳥鶏さん著「彼女の色に届くまで」の装画を担当致しました。
皆様ぜひお手に取ってご覧下さい!

【内容紹介】
『彼女は、天才画家にして名探偵。』
彼女に出会ったその日から、僕の人生は変わった。
絵画で謎を解き明かしながら僕は知る、その喜びと苦しみを。

画廊の息子で幼い頃から画家を目指している緑川礼(僕)は、期待外れな高校生活を送っていた。友人は筋肉マニアの変わり者一人。美術展の公募にも落選続きで、画家としての一歩も踏み出せず、冴えない毎日だった。だが高校生活も半ばを過ぎた頃、僕は学校の絵画損壊事件の犯人にされそうになる。その窮地を救ってくれたのは、無口で謎めいた同学年の美少女、千坂桜だった。千坂は有名絵画をヒントに事件の真相を解き明かし、それから僕の日々は一変する。僕は高校・芸大・社会人と、天才的な美術センスを持つ千坂と共に、絵画にまつわる事件に巻き込まれていくことになり……。

ルネ・マグリット『光の帝国』、ジャクソン・ポロック『カット・アウト』、パウル・クレー『グラス・ファサード』など有名絵画が多数登場!(カラー口絵付き)
絵画をヒントに、美術にまつわる事件の謎を解け。「才能」をめぐる、ほろ苦く切ない青春×アートミステリ!

【NEWS】新井素子著「星へ行く船」シリーズ第5巻・「そして、星へ行く船」装画担当

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新井素子さん著「星へ行く船」完全版、最終巻が発売となりました。
皆様ぜひお手に取ってご覧下さい!

【NEWS】広島のgalleryGにて大槻香奈個展「でたりはいったり」開催

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広島のgalleryGにて個展「でたりはいったり」を行います。

これまで制作テーマにしてきた「から」(容れ物)を、出たり入ったりするものについて制作した作品群を、
過去作を交え発表いたします。
「から」は、殻、家、墓など、私たちが生きていくうえで必要としている、さまざまな器をさしています。
これまでは「から」の中身と外見について描く事が多かったのですが、今回はそのからを出たり入ったりする人、またはその魂について考え、作品を制作しました。
「殻に閉じこもる」という言葉とは逆の「殻を出たり入ったりする」、その自由について考えたともいえます。
ぜひご覧下さい。

期間:2017-03-28(火)〜2017-04-02(日)
時間:11:00-19:00 (last day-16:00)
場所:galleryG (http://gallery-g.jp/)

【NEWS】志賀泉 著「無情の神が舞い降りる」装画担当



志賀泉さん著「無情の神が舞い降りる」の装画を担当致しました。
ぜひお手に取ってご覧下さい。

【本の内容】
避難区域に寝たきりの母と留まった「俺」が、誰一人いない町で封印された記憶をたどっていく表題作のほか、
避難先の学校でフクシマの映画を作ることになる17歳の女子高校生を描く「私のいない椅子」を収録。
南相馬出身の作家がはなつ、震災文学の決定版!

【NEWS】新井素子著「星へ行く船」シリーズ第4巻・「逆恨みのネメシス」装画担当



新井素子「星へ行く船」シリーズ第4巻の、「逆恨みのネメシス」の装画を担当致しました。
1〜3巻とあわせてぜひご覧下さい!(全5巻になります)

http://ohtsuki.blog102.fc2.com/blog-entry-772.html

【NEWS】最果タヒ「グッドモーニング」文庫・装画作品提供




詩人・最果タヒ氏の中原中也賞受賞作である「グッドモーニング」の文庫版、装画に大槻香奈作品の「進化の日」を使用して頂きました。
皆様ぜひお手に取ってご覧下さい!

【内容紹介】
わたしの名前を君たちは知らない。あらゆるものに手が届きそうなのに、何だってできそうなのに、私たちの現実は行き詰まっている。閉じている。愛とか、死とか、そこにドラマなんて、ありはしない。――本当に? それは誰が決めたの。それはいつ、わかったの。私たちの、僕たちの世界を、塗り替える言葉たち。見たことのない景色。知らなかった感情。新しい自分が、ここから始まる。中原中也賞に輝いた鮮烈なる第一詩集。

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作家 : 大槻 香奈

Author:作家 : 大槻 香奈
美術作家/イラストレーター
お問い合わせは以下の大槻香奈Webサイトよりお願い致します。

http://ohtsuki.rillfu.com

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